マーベル フューチャー・アベンジャーズ
アメリカ最大のエンターテインメント企業・ディズニーグループの傘下にあるマーベル社は基本的には北米を中心とした事業を行っているが、グローバル企業として日本(をはじめとしたアジア圏)も重視しており、その施策の一環として日本の企業と組み、マーベルヒーローを日本の児童たちに最適化した形で提供する展開を行っている。このうちキッズアニメ作品としては2014年~2015年に東映アニメーション制作による『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』(『DW:A』)を放送。そこから得た様々な経験を生かして作る日本オリジナルのキッズアニメ第二弾が本作となる。『DW:A』は地上波テレビ局・テレビ東京系列をメインとした放送が行われたが、今回はディズニーのBS無料局・Dライフで放送を実施する(同年10月からは地上波独立局・TOKYO MX・ディズニーXDでも放送)。また『スティッチ!』シリーズと『DW:A』は、これまでステレオ放送を実施していたが、今回は英語音声を含むデュアルステレオ放送を実施する(ただし、地上波独立局・TOKYO MXでの放送は、そのままステレオ放送を実施する)。
今回は過去にハイターゲット向けのマーベルアニメを数作手掛けた実績を持つ日本のアニメ制作会社・マッドハウスが制作を担当している(そのうちの一作『アイアンマン』で監督を担当した佐藤雄三が本作でも同職に就いている)。シリーズ構成は『DW:A』でも同職にあったキング・リュウが担当。
日本のコミカライズは『コロコロコミック』の系列誌である『別冊コロコロコミックススペシャル』で放送に先駆け、2017年4月号から2018年2月号まで連載されていた。作者の水野輝昭により、画がアニメよりも日本のキッズコミックらしさを増した造形になっている。
各エピソードでは主要ストーリー(下記参照)とは別に、しばしばヒーローや一部ヴィラン達の過去や誕生にまつわる秘話が語られる(トニーがアイアンマン以前に武器商人をしていた事や、キャプテン・アメリカとウィンター・ソルジャーの因縁など)。
20年近くディズニーのアジアにおけるビジネスを指揮してきたポール・キャンドランドは、2017年12月末にウォルト・ディズニー アジアのプレジデントを退任し、その後2018年1月24日にウォルト・ディズニー・ジャパンの代表取締役を退任したため、ウォルト・ディズニー・ジャパンの代表取締役には、新しいカントリーマネージャーが就任するまで、ウォルト・ディズニー・ジャパンの現役員、及びウォルト・ディズニー・インターナショナルの法務責任者も務めるピーター・ワイリーが一時的に任命されるため、第26話ではポール・キャンドランドがウォルト・ディズニー アジアのプレジデント、及びウォルト・ディズニー・ジャパンの代表取締役として関わる作品としては本作が最後となる。
2018年7月30日よりにシーズン2が放送予定。悪の組織・ヒドラは世界征服の野望を達成するための先兵して、三人の少年少女に遺伝子操作を施し、人工的な超人戦士を生み出すことに成功した。彼らはヒドラに「アベンジャーズは悪のヴィランだ」と教え込まれ、自分たちが正義のヒーローだと思っていたが、真実を知り、ヒドラからの脱走を図る。この過程で仲間の二人アディとクロエは捕えられてしまい、残った一人・マコトは、あえてアベンジャーズのメンバー・アイアンマンの元に飛び込み手を組む事を提案する(実態としては助けを求めた形)。
アベンジャーズはヒドラの拠点である絶海の孤島においてヒドラのボスであるレッド・スカルと交戦、窮地に陥るもマコトの機転もあり、アディとクロエは救出したが、マコトのバディだった少年ヴィラン・ブルーノは行方不明になってしまった。
ひとまず自由の身になった三人だが行く当てのない彼らを放り出す事は出来ない。アベンジャーズは当面のあいだ彼らを見守る事にした。そして三人も「本当の正義のヒーロー」になろうと決意しアベンジャーズに「弟子入り」。ここにルーキーヒーローチーム「フューチャー・アベンジャーズ」が誕生した。
スタッフ
- キャラクターデザイン梅原隆弘
- シリーズ構成リュウキング
- 監督